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レピュテーションとは―風評リスクや意味、英語など

レピュテーションとは評判や評価、風評を意味する用語です。風評リスクの意味や英語などレピュテーションに関連する情報をまとめています。

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目次

この記事の目次です。

1. レピュテーションとは
2. 意味、英語
3. レピュテーションリスク(風評リスク)
4. レピュテーションスコア
5. レピュテーションマネジメント
6. テイラー・スウィフト(Taylor Swift)

更新履歴

1. レピュテーションとは

レピュテーションとは、英語のreputationのことですが、評判や評価と訳される単語です。 「過去に何かがあったある人やものについての人々の意見」という意味があります。

また、ビジネス分野では、「企業(組織)・個人・サービス・ブランド等の評判やイメージ」、IT分野では、「悪意のある通信を制限するための技術」の意味で使われることばです。

2. 意味、英語

レピュテーションは、わかりやすい単語を選ぶと「評判」や「うわさ」、あるいは「名声」の意味で使われる英語です。

レピュテーションの英語は「reputation」です。

  1. 評判、世評、うわさ
  2. 好評、令名、名望、名声、信望

と訳されます。

英語の説明

reputationの意味は英語で以下のように説明されます。

the opinion that people have about a paticular person or thing because of what has happend in the past.

「過去に何かがあったある人やものについての人々の意見」ということです。

ビジネス、IT分野における意味

ビジネス分野では、企業の評判向上のための戦略的な取り組みであるレピュテーションマネジメントという理論があり、レピュテーションを「企業(組織)・個人・サービス・ブランド等の評判やイメージ」の意味で使われます。

IT分野では、悪意のあるWebサイトからマルウエアをダウンロードしないようにするなど、悪意のある通信を制限するために使われる技術を意味します。

3. レピュテーションリスク(風評リスク)

レピュテーションリスクは、企業や組織、サービスなどのレピュテーション(評判やイメージ)が悪化するリスクのことをいいます。 レピュテーションリスクとは何かについてまとめていきます。

レピュテーションリスクとは

レピュテーションリスクとは、企業に対する否定的な評価や評判が広まることによって、企業の信用やブランド価値が低下し、損失を被る危険度のことを意味し、評判リスクや風評リスクともいわれます。

風評リスクの英語

レピュテーションリスクの英語は文字通りで「reputation risk」ですが、風評リスクを翻訳機にかけると「rumor risk」と表示されます。

rumorとreputationの英語の意味

rumorとreputationの英語の意味は以下です。

rumor

a piece of information, or a story, that people talk about, but that may not be true
(人々が話題にしているが、真実ではないかもしれない情報や物語)

reputation

the opinion that people have about what someone or something is like, based on what has happened in the past
(過去に起こったことに基づいて、人々が誰かまたは何かがどのようなものであるかについて持っている意見)

評判と風評の意味

評判の意味は以下になります。

  1. 世間の評判。うわさ。例)評判が悪い
  2. 評判になること。有名。例)評判の店

風評は、「世間の評判」「とりざた」を意味することばです。 とりざたは、「世間のうわさ」のことをいうことばです。

リスクの意味

リスクはriskという英語のことで、危険の意味をあらわすことばです。

危険に遭う可能性や損をする可能性を意味することばですが、工学や経済学などの分野によって定義が異なるようです。

レピュテーションリスクの事例

たとえば、ベネッセ個人情報流出事件があげられます。「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」などの顧客情報が内部から流出して、同社は経営赤字に転落するなど、経営に対する重大な打撃となりました。

発表から2年を経過した2016年4~6月期(第1四半期)決算では、売上高1056億円(前年同期比1.7%減)、7億円の営業赤字(前年同期は6億円の黒字)とついに赤字転落しています。

レピュテーションによる実害が尾を引いている事例と言えます。

4. レピュテーションスコア

たとえば、スパムメールを配信しているサーバからのメールを拒否するなどの目的で、IPアドレスの信頼性を評価する仕組み(IPレピュテーション)があります。 その評価で使用されるスコアをレピュテーションスコアといいます。 IPレピュテーションスコアは「SenderScore.org」「TalosIntelligence.com」「ReputationAuthority」「BarracudaCentral」「TrustedSource」「Postmaster Tools」などのWebサービスで確認できます。

5. レピュテーションマネジメント

レピュテーションマネジメントは、レピュテーションを正常化やブランドイメージの向上を目的に行われる管理活動のことをいいます。

ORM(オンラインレピュテーションマネジメント)

ORMはOnline Reputation Managementの略で、オンライン評価管理と訳される言葉です。

ORMの活動

ORMの活動は一言でいうと広報のオンライン版です。 企業や個人、サービスやブランドなどのレピュテーションマネジメントをインターネット上の誹謗中傷、風評被害、炎上などを対象にオンラインで行うための活動を行います。

ORMの必要性

たとえば、SNSや掲示板、記事へ投稿する書込みが広く利用されるようになった今日、災害やコロナウイルス感染症が起きた際に、デマが広がりやすく、デマのターゲットになった場合は甚大な被害を被ることもあります。

ORMの手法

たとえば、検索エンジンの表示やSNSの投稿などのモニタリング、被害が大きいと想定される検索キーワードで表示される記事を多く所有するなどして検索結果の上位に表示されにくくするといったSEO施策、プレスリリースや公式アカウントでの情報発信などの手法があります。

6. テイラー・スウィフト(Taylor Swift)

アメリカのミュージシャンであるテイラー・スウィフト(Taylor Swift)の6枚目のアルバムの名前はレピュテーションです。

更新履歴

このページの更新履歴です。

  • 2021/5/17 風評リスクの英語について追記しました。
  • 2021/1/14 レピュテーションスコアについて追記しました。
  • 2020/7/10 テイラー・スウィフト(Taylor Swift)について追記しました。
  • 2020/4/16 レピュテーションマネジメントについて追記しました。
  • 2016/9/19 記事を作成しました。

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