トップ ダウン症とは
体細胞の21番染色体が1本多く存在し、計3本(トリソミー症)持つことによって発症する、先天性の疾患群のことをダウン症といいます。ダウン症候群についての知識をまとめています。
この記事の目次です。
1. ダウン症とは
2. 特徴
3. 確率
4. 寿命
5. 原因
体細胞の21番染色体が1本多く存在し、計3本(トリソミー症)持つことによって発症する、先天性の疾患群のことをダウン症といいます。 ダウン症候群についての知識をまとめています。
名前の由来は、1866年にイギリスの眼科医ジョン・ラングドン・ハイドン・ダウン(Dr. J. L. H. Down)が、その特徴をまとめて症候群と報告。 発見者の名前をとってダウン症候群と呼ばれています。特徴をまとめていきます。
一般的に以下のいずれかの症状を伴うといわれています。
新生児期の特徴は以下があげられます。
新生児期以降、その後、以下の特徴があげられます。
40%に先天性心疾患を合併します。
知能はIQ25~50、まれに75で、染色体は94%が21トリソミーで2.4%がモザイク、3.3%がD/GとD/D転座です。
確率をまとめていきます。
性別や人種、経済状況などにかかわらず、どの国にも約800人から1,000人に1人の割合で誕生しています。 遺伝子の異常で起きるが遺伝病ではなく、平均して約1/1000の確率で発生。日本全国に5~6万人といわれています。 日本人は全障害児におけるダウン症の割合が他国に比べて低く、その代わりに自閉症出現率が高めのようです。
再発危険率は1%です。
母親の出産年齢が高いほど発生頻度は増加します。 25歳未満で1/2000、35歳で1/300、40歳で1/100ということです。
以下の1970-1989年のアメリカでの統計結果では、20~24歳ではおよそ1/1562、35~39歳でおよそ1/214、45歳以上はおよそ1/19となっているようです。
寿命についてまとめていきます。
昔は20歳前後だったようですが、医療の発達により、現在は平均寿命は60歳ほどまで延びているとのことです。 医療の発達により、合併症の早期治療が進んでおり、早期治療により寿命を延ばすことができるようです。
医療の発達により、合併症の早期治療が進んでおり、早期治療により寿命を延ばすことができるようです。
原因についてまとめていきます。
21番染色体のトリソミーが原因ということです。
染色体の構造異常の1つです。染色体の本数が3本になってしまうことをいいます。 染色体は、2本で対をなしている状態のダイソミーが通常の状態です。 これが、3本になってしまうことをトリソミーといいます。
なお、1本の場合はモノソミー、4本の場合はテトラソミー、5本の場合はペンタソミーといいます。
妊婦の羊水検査による胎児診断が可能で、転座保因者や35歳異常の後年妊婦がその適用となります。
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